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ポロシャツはナゼ”色あせ”を起こすの?


夏のおしゃれに欠かせないアイテムのひとつとして「ポロシャツ」があります。ポロシャツは、ゴルフなどのスポーツファッションとしても定番ですが、それ以外にカジュアルな着こなしはもちろん、セミフォーマルな着こなしも出来、また近年では”クールビズ”アイテムとしても注目されています。しかし、そのような着易いアイテムですが、よくあるトラブルが「色あせ」です。このページでは、「ポロシャツの色あせ」について解説します。

ポロシャツの”色あせ”をもたらす原因とは

ポロシャツが「色あせ」を引き起こす考えうる原因は大きく分けて2種類あります。
一つは「太陽と汗」によるケースと、もう一つが「根本的に変色等がしやすい品物」であるケースです。

太陽と汗

ポロシャツは、主に夏服として着用されることから、下記の特徴があります。

(1)ポロシャツは…太陽の炎天下という状況で着ることがある。
(2)ポロシャツは…汗をかいたまま着続けることがある。

実は、このような夏の気候及び人間に起きる生理現象と、「色あせ」には因果関係があるのです!
詳しく見ていきましょう。

まず、太陽が何故「色あせ」を引き起こす原因になるのかというと、太陽が放つ「紫外線」が色の分子を分解するといわれているからです。その為、色を構成する分子が破壊され、例えば3つの色の掛け合わせにより色が作られていた場合、そのうちの1つの色だけが消えて、違う色に変化し「色あせ」として表面化するケースがあります。

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そして「汗」の成分にも色の分子を分解する成分が含まれており、「色あせ」を引き起こすことがあります。更に「汗」は「色あせ」を加速させると言われています。

詳しくは「注意!汗と紫外線による変色について」を参照

ポロシャツの場合、着用状況から「紫外線」と「汗」の影響を受けることが多く、「色あせ」の原因のほとんどが「太陽」つまり”紫外線”と「汗」による可能性が高いです。

汗耐光堅牢度(あせたいこうけんろうど)が弱い衣服=変色等がし易い衣服

汗と日光による複合作用で「色あせ」を引き起こす例は、業界ではよく知られています。
一般的にポロシャツを着ることで色落ちを楽しんでもらうという発想は、製造側ではほとんどありません。よって、企画段階や製造段階で「汗の作用と光の作用の複合作用による色落ちや変色に耐えられる染色物(ポロシャツ)であるか?」を検査機関などを利用し、テストを行います。これを業界では「汗耐光堅牢度試験(参考)」と言い、特別な装置を用いてテストを行い、色落ちにどれだけ耐えられるのかを数値化し、状況によっては染料や生地の選定を見直すなどが行われたります。

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特にポロシャツは、夏服で太陽の光を浴びやすく、また汗も多く付着する可能性が容易に想像出来、そのような条件下でどれだけ変色に耐えられるか?をテストしておくべきですが、このテストを行わずに色落ちし易い生地を使ったまま販売されるポロシャツも多く出回っています。
よって、「色あせ」が起きる原因の一つとして「汗耐光堅牢度が一定の数値をクリアしていない」ということがあり、「根本的に色に変化が起きやすい製品」である為に色あせが起きてしまう場合があります。


汗耐光堅牢度試験をクリアしていても「色あせ」は起きる。原因は個人差のある汗の成分?

では、汗耐光堅牢度試験をクリアしたものであれば「色あせ」は絶対に起きないのかというと、実はそうでもありません。
というのも、例えば汗による試験は、実際の人間から出た汗をサンプルとして使用するのではなく汗に似せた成分の液体を使用します。
そしてやっかいなのが、「汗の成分」というのは個人差が激しいこともあり、試験ではクリアしても個人の成分の問題により、「色あせ」が起きることがあります

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ポロシャツの「色あせ」を少しでも防ぐコツは?

ポロシャツの「色あせ」を防ぐ方法は、紫外線を受ける我々が普段生活をする環境下ではある意味避けられないといっても過言ではありませんが、進行を少しでも遅くすることは可能です。

まず第一に「汚れ」をしっかり落とすことです!
家庭用洗濯機でもある程度は落ちるとされていますが、クリーニング店にお願いし完全に落とすのが一番良いでしょう。
毎回は難しくても、汗汚れが酷い場合やゴルフなどスポーツで着用した後などはクリーニングに出し、メンテナンス(しっかり汚れを落とすこと)をしてもらうのがコツです。

第二に、例えば家庭洗濯後など日光で干す際は、裏返して干すのが良いでしょう。
ただでさえ着用時に日光の紫外線を浴びているのに、自然乾燥で日光に照らしてわざわざ「色あせ」を助長するようなことは避けるのが良いです。
よって、着用時に見えない裏地を日光に照らせば、表地の「色あせ」の進行は抑えることが出来ます。

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