合皮のジャケットがボロボロになっていた(経年劣化) | 損傷 | 千葉県クリーニング生活衛生同業組合 ホームページ

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合皮のジャケットがボロボロになっていた(経年劣化)

久しぶりに着ようと思った合皮のジャケットやコートなどで、ボロボロになって着られなかったことはありませんか? 今回は合皮のジャケットがボロボロになる原因や、防ぐ方法などを紹介します。

博士~!
合皮のジャケットを久しぶりに着ようと思ったら、ボロボロになっていたんだけど......
poriureran_1.JPG

どれどれ。
見せてごらん。本当じゃのう。
ボロボロになっているのう。
これは、「ポリウレタン素材」を使ったものじゃな。
ポリウレタン素材?
そうじゃ。
ポリウレタン素材は、空気中の水分、汗、その他の汚れの付着、紫外線、着用摩擦などが原因で劣化し表面がひび割れたり、ボロボロになったりするのじゃ。それを 経年劣化というのじゃよ。これはポリウレタン素材の特徴だから避けられないのじゃ。
そんなぁ......。こうなるなんて初めて知ったよ。
そうじゃのう。
洋服がボロボロになっていてショックだと思うのじゃが、 少しでも長持ちさせるためのポイントが3つあるのじゃ。参考にしてみるとよいぞ。
1つ目は、温度と湿度が低いところに保管すること。
高温多湿のところに保管すると、空気中の水分が原因で劣化が起こりやすくなり、そのスピードも速くなる可能性があるのじゃ。 さらに、着用せず新品のまま長年クローゼットやタンスにしまっていても同じように劣化しボロボロになることがあるぞ。
2つめは、クリーニングしてからしまうこと。
ジャケットなどの衣類に汚れが付いていると、劣化するスピードが早くなるのじゃ。長持ちさせるためには、クリーニングで汚れを落としてからしまうのが大切なのじゃよ。
3つめは、素材の劣化を理解したうえで購入すること。
衣類には賞味期限があり、寿命があるぞ。 ちなみに、このポリウレタン素材で作られた合成皮革は約2~3年じゃ。 購入時からの年数ではなく、製造からの年数だから、アウトレットやセール品などで製造時から年数が経っているものは劣化しやすくなるため、購入時に確認するのが大事なのじゃよ。
なるほど~。 今までは、手入れのことなんて何も考えていなかったから、これからは長持ちするように心がけるよ。博士、ありがとう~

ポリウレタン素材は確実に劣化します

ポリウレタン素材を用いた合成皮革やコーティング加工製品は月日の経過で確実に劣化が進み、樹脂面の剥がれや、べたつきが発生します。寿命は3年前後で、湿った場所に保管すると更に短くなります。

ポリウレタン素材は購入時ではなく製造時から劣化が始まります

ポリウレタン素材を用いた合成皮革は、購入時からではなく製造時から劣化が始まります。セールやオークション、フリマアプリで購入した新品のものでも、製造から時間が経っているものは劣化が進んでいます。購入時に確認できるものは行いましょう。

もっと詳しく知りたい方は

「ポリウレタン素材の弱点を知る」

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